事務所の方向性についての考え方の変化
独立当初
私の場合、正直、事務所の方向性を考える余裕なんてものはありませんでした。
なにしろ、クライアントがいなくて、正に収入がゼロだったので、事務所経営を軌道に乗せることを考えることで、精一杯でした。
クライアントもなく、やることがなかったので、とにかく、当時は、ブログを書きまくっていたと思います。
同時並行で、機会があれば、人に会えるところへ顔を出し、人脈を広げる努力は、もちろんしておりました。
目先の収入もなく、不安も大きい状態で、将来のことを考えることは全くできませんでした。
拡大期
思い返せば私の場合、独立から1年後くらいから徐々に依頼が増えだし、3年目くらいからさらに依頼が増加した記憶があります。
この時期は、正直、辛かったです。
辛かった理由は、常に、仕事に追われている感じがあったからです。
業務量だけを考えると、おそらく今の方が断然多いですが、それでも仕事に追われていると感じた理由は、慣れない新しいクライアントとのやり取りと、同時並行でクライアント拡大に向けた行動もしていたからだと思います。
今でもそうですが、新しいクライアントからの依頼はありがたい反面、互いになれないことも多く、こちらが必要としている資料等を整えてもらえるまでに、数か月くらいの時間を要します。
そのようなクライアントが、拡大期は重なりますので、ストレスも溜まります。
同時並行で、営業的活動もしていると、外にでている時間以外は、事務所で仕事をしている感じでした。
この頃も、目の前のことをこなすだけで頭がいっぱいなので、今後の事務所の方向性を考える余裕はありませんでしたが、クライアントも増え、収入も安定し、充実感があったのは事実です。
安定期
今もなお継続的に新規の依頼は頂いている反面、事業自体を辞めてしまう方、相性が悪く別の事務所に行かれた方、あるいは、依頼を断った方等、多くはないですが、クライアントの減少もありますので、拡大期ほどの純増加はありませんが、協力的に業務を行ってくださる長期の安定したクライアントの業務は、慣れていることもあり、時間的にも、精神的にも余裕を持てるようになってきました。
私は、20代後半と割と若くして独立したので、できれば事務所は大きくして収入も増やしたいという気持ちは、当時はありました。
しかし、今は、そうしたいと思っても自分自身がそのようにできない可能性もありますが、事務所を大きくしたいという気持ちは小さくなっています。
事務所の規模を単に大きくできたとしても、収益性がよくなければ意味がないと思うからです。
収益性というべきか、利益率の高い事務所として、徐々に拡大したい、というのが今の目標で、そのためには、焦らずに、事務所の収益性を高めることを考えながら経営しているというのが現状です。