独立してよかったと思うこと
一般的なことも多いですが、よかったと思える理由が沢山あることはいいことです。
嫌な人と付き合わなくていい
内外を問わず、嫌な人と付き合わなくていいことは、仕事をする上で、精神的に、非常にいいことです。
監査法人や、税理士事務所、その他、一般の会社において、勤め人の立場であれば、同僚も、お客さんも、自らが完全に管理することはできない場合が大半です。
責任は重くなりますが、独立して、全ての事項の最終決定権が自分自身にあれば、付き合う全ての人を選択することができます。
上司はいませんが、部下については、労働法の範囲で選択することも可能です。
クライアントとは、契約期間を区切りとして、また、契約解除事項の該当を理由として、お別れすることもできます。
時間的に自由度が増す
仕事を管理できている場合には、時間的に自由度が増します。
税理士事務所としての独立の場合、監査同様、業務の特性上、期限があり、期限が重なるものが多いことから、繁忙期ができてしまい、その時期は、時間的に制約を受けることが多いと思いますが、繁忙期以外の時期は、仕事が重複しなければ、時間的に、比較的自由です。
中には、繁忙期を作るのが嫌だから、個人の申告業務は、ほとんど受けない、という方もいます。
クライアントにお願いをして、決算期をずらしてもらい、決算期が重なる法人を減らし、毎月の決算、申告の平準化を図ることで、仕事を平準化し、時間的な自由度を増すことも可能です。
服装に自由度が増す
私の場合、服装は、非常に自由になりました。
むしろ、そうしました。
勤め人だった頃は、業種柄、当然、スーツの日々でしたが、今は、スーツを着ることは、年間でも数える程度です。
事務所において作業を行い、クライアント等、外部の方と会う機会がない日は、窮屈しない服装で仕事を行います。
クライアントと会う日も、今は、偶にスーツ、大半は、パンツにジャケットスタイルが多く、ほぼネクタイもしません。
ネクタイをしないのは、失礼かとも思うのですが、私は、ネクタイをしていると、頭痛の要因になり体調不良になるので、その理由でしていません。
スーツを着る機会が減ったおかげで、クリーニング代も減りました。
ネクタイという苦しさや、ネクタイを起因とした体調不良からも逃れることができ、幸せです。
稀に、堅苦しいクライアント等と初めて会うような時は、ネクタイをすることがありますが、慣れてくると、理由を伝えて、していかなくなることが多いです。
ネクタイをしていないことを批判するクライアントは、今までいらっしゃいませんが、今後、そのようなクライアントには、理由を説明した上でも、ご理解頂けない場合には、お別れすると思います。
働く場所を選べる
私の事務所は、今は、自宅に併設されているので、通勤時間は、1分足らずです。
以前は、通勤のために、監査法人時代は、40分程度、税理士事務所時代は、10分程度の時間を、片道に費やしていましたが、今は、非常に短いので相当楽になりました。
私は、自宅が近くても、普通に仕事ができるので何も問題はありませんし、自宅に戻っても何か気になることが浮かんだ時には、すぐに確認することができる環境にあることは、ストレス軽減の要因にもなります。
気になることがすぐに確認できないのは、仕事柄、非常にモヤモヤするものですし、これは、監査も同様だと思います。
通勤という無駄がほぼないことは、私にとっては、非常に幸せです。
感謝され貢献していることを監査より実感できる
監査同様、方向性は違いますが、税務も、クライアントに対して厳しい指摘をしなければならないことはあり、そのような場合には、微妙な空気が流れることもありますが、稀です。
良くも悪くも?、税理士事務所のクライアントは、税理士事務所への依存度が大きいため、質問への回答や、確認の結果、訂正すること等、我々の業務に対して、素直にありがとうと言ってくださる機会は、監査に比べて多いと私は感じています。
決算や、税務調査といったイベント後には、慰労会を設けて下さるクライアントもいらっしゃいます。
小さな感謝、貢献の積み重ねですが、仕事を前向きに行う上では、大事なことだと感じています。
株式投資ができる
監査法人によっても厳しさは異なると思いますが、特に大手は、全国的に関与先が多すぎる関係上、株式投資については、非常に厳しい制限があるのはご承知の通りです。
非常勤監査や、クライアントの税務を含め、インサイダーになる可能性のある業務を行っていなければ、株式投資は自由です。
副業ができる
独立すれば仕事内容は、税務業務や監査業務に限られず、何をやっても自由です。
不動産投資もできますし、全く他業種の仕事もできます。
自分のスタイルで業務ができる
税務は、監査のように監査基準や監査法人の監査マニュアルが公にはないので、どのように仕事をするのかは、税理士事務所に委ねられています。
事務所の規模等によって、マニュアル化し、監査業務化することは考えられますが、規模が小さく、自分の目の届く範囲でやっている場合には、マニュアル化についても、制限できます。
一部マニュアル化するとしても、重要性に応じて、やるべきことを選択できます。
重要性についても、人によって判断は色々で、私も勤務時代には、これをする価値がどれだけあるのか?と疑問に思ったこともありましたが、決定権のない自分は、それをやるだけでした。
今は、重要なことは当然やりますが、価値がないと思っていたようなことは、当然、やっていません。