金平先生の日記 会計士の独立編

会計士、税理士の独立情報

重要性がないのは辛い

 

 

監査上の重要性

 

会計士に知らない人はいませんが、監査においては、その業務の特性上の必要性から、重要性という概念が適用されます。

 

クライアントの規模も大きく、優秀がクライアントも多いので、監査上、認識するべき誤りを認識することも稀ですが、稀に、業績が芳しくないクライアントや規模の小さなクライアント、優秀ではないクライアントにおいては、認識することがあると思います。

 

しかし、重要な監査差異となることは、非常に稀で、重要性のない誤りは、そのままとされることも多いと思います。

 

 

税務に重要性という概念は基本的ない

 

監査は、監査基準に従い実施され、監査基準において、監査上の重要性という概念が設けられていますので、監査を実施する上では、監査上の重要性が適用されることになりますが、税務においては、監査基準のようなものはありませんので、重要性の基準値というものはもちろんありません。

 

クライアントによってその程度に差異はありますが、税務における多くのクライアントは、税理士事務所に、完全な処理を求めている場合が多いです。

 

そのため、重要性がない、つまり、少額だからOKということはありませんし、実損が生じれば責任問題になることは頻繁にあります。

 

 

まとめ

 

ミスが許されない環境と、そのミスによる責任負担は経営者にあるので、そういう観点からは、税理士事務所の独立は、監査法人のマネージャー以下に比べると、辛い部分があります。