先輩会計士が私に言ったこと
監査法人を辞める日に言われたこと
もう随分古い話になりましたが、私が、常勤で勤めていた監査法人を辞める時には、幸いなことに、直属の一番上の上司でもあり、人事担当のパートナーからは、心配もあってかとは思いますが、まだ辞めるな、と引き留めて頂けました。
私の決意はかたかったので、最終的には、私の意向通り、パートナーも了承してくれました。
その後、私が辞めることは、正式に公になり、それ後の同僚からの視線は、色々な風に感じる日々が退職日まで続きました。
そんな日々が過ぎるのも早かったですが、退職日当日、現場が一緒だったある先輩から言われたことは、監査経験も浅いのに君の判断は間違っていると思う、ということでした。
その意見に対しては、私も一部理解できる部分はありますが、退職日当日に、なんだよ、この人、と思ったことは覚えています。
数年前に偶然、その先輩と会って言われたこと
数年前に、偶然乗った電車で、監査法人退職日当日に、私に意見を伝てくれた先輩と会い、帰路も同じ方向だったので、別れるまでは、昔話や、近況について話ながら帰りました。
時代は変化し、監査法人の環境も変化していますので、それについて否定するつもりはありませんが、その時の別れ際に、先輩が改めて私に言ったことがあります。
それは、君のあの時の判断は正しかったのかもしれない、と。
おそらく、退職日に私に言ったことは、先輩は覚えていないとは思いますし、退職時に言われたことも、数年後に言われたことも、深い意図もなく言われたことだとは思います。
ただ、言われた方の私からすれば、正直、適当だな、と思いました。
まとめ
私が監査法人を辞め、監査業界から撤退したのは、監査が面白くないといった理由もありますが、監査法人の将来は、勤務する立場としては、リスクが大きいと思ったことが一番でした。
監査法人の将来は、もっと厳しくなると思ったから、不安を感じながらも勇気を振り絞ってリスクをとった私は、現時点では、私自身、当時の選択は正しかったと思いますが、それ故、他人の意見は無責任だと感じた一連の先輩の言動でした。