金平先生の日記 会計士の独立編

会計士、税理士の独立情報

税務実務を急速に覚えた時期

 

 

 

会計士受験時代~修了試験受験時代

 

私が、最初に税法を学んだのは、会計士受験時代です。

 

受験時代は、監査業務の実務もよくイメージできなかったですし、会計士は、能力があって望めば、国際的な業務や、M&Aその他、色々な業務に関与できるチャンスがあることが、勉強する過程でわかったので、そんな業務も会計士として経験してみないな、と漠然とした期待を抱いていた一方で、独立にも興味があったので、それに備えて、税法は強くなっておかないといけないという意識もありました。

 

独立のための税法という意識があったのと、税法自体、受験科目として好きだったということもあって、税法の勉強は好きでしたし、不得意ではなかったです。

 

余談ですが、会計士試験で、最も好きだった科目は、会社法で、最も嫌いだったのは、財務会計の中の簿記でした(笑)

 

会計士試験、そして、修了考査の税法は、各税法の基本的な部分であり、幹でもある大事な部分を学ぶので、この知識は、実務にも、そして、実務を覚えるためにも、非常に役立ちますし、大事ですが、実務は、より細かい部分もあるので、この段階で、実務を覚えたとは言えません。

 

 

転職して税理士事務所に在籍していた時代

 

短い期間でしたが、私は税理士事務所に転職して税理士事務所に在籍していた期間がありました。

 

恥をかかないため、迷惑をかかないためにも、転職前には、税法について、さらには、税法の実務についても、色々と書籍を買いあさって、勉強はしていました。

 

事前勉強もあって、実務に対応できた部分もある一方、知ってはいるものの、どのように実務に反映していいのかわからない部分もありました。

 

実務的に理解し、知っている分野についても、実務慣れしていないために、うっかりとミスをして、同僚にミスを指摘されることもありました。

 

当時の同僚には、実務を色々と教えて頂き、今は感謝しています。

 

 

独立当初~現在

 

税理士事務所時代は、基本的な実務について、幅広く経験し、教えてもらい、覚えることができました。

 

当時の経験として一番大きな経験としては、個人的には、税務業務の年間スケジュールを実務として経験できたことだと思います。

 

しかし、在籍期間も長くなかったこともあり、全てについて経験できませんでしたし、税法はころころ変化するので、変化した部分については、その都度、経験して覚えるしかありません。

 

税理士事務所時代も、同僚に教えてもらいながら多くのことを覚えましたが、個人的には、独立後が最も急速に、税務実務を覚えた時期だと思います。

 

理由はいくつも考えられますが、中でも、独立後はすべてを自分でしなければならないからというのと、独立後のミスは自分の信頼や財政に大きな悪影響を与えるからだと思います。

 

別の機会に書きたいと思いますが、独立後にクライアントを増やす一つの大きな手段は、クライアントからの紹介です。

 

紹介を得るには、クライアントからの信頼が必要であって、大きなミスが多い人を他人に紹介することはありませんし、大きなミスが続けば、そのクライアントからの依頼も失いかねません。

 

税務業務には、監査業務のように重要性というのはありませんので、取り返しのつかない税務インパクトあるミスは、責任問題になるため、賠償責任を負います。

 

ミスによって賠償責任を負った上に、そのクライアントからの依頼も失えば、ダブルパンチで、自身の財政に悪影響を与えます。

 

そのようなプレッシャーは、当時も、そして、今も、さらに、これからも継続します。

 

今は、経験が増えたので、いいプレッシャーを感じながら、仕事をさせて頂いていますが、独立当時のプレッシャーは、今とは比較にならなかったと思います。

 

そのようなプレッシャーは、人を大きく成長させる要因になります。