金平先生の日記 会計士の独立編

会計士、税理士の独立情報

将来独立したい会計士が監査法人時代にやってはいけないこと

 

 

散財

 

私は25歳で合格して、初めの就職で監査法人に入り、初めて仕事をしました。

 

浪人時代の貧乏生活からの脱却、今思えばそれほど多くない収入ですが、それでも、初めての収入で、浪人時代の貧乏時代に比べると、比較にならないほど増えた収入、そして、大手法人という安定感、さらには、なりたくてなった会計士なのに、思いのほか、仕事が面白くないというストレスもあってか、監査法人時代の私は、結構、散財しました(笑)

 

独立当時、数百万円の貯蓄はあったものの、私の場合、非常勤の監査のあてもなく、税務業務のあてもなく、全くの無収入だったために、独立から1年くらいの間は、経費と生活費によって、貯蓄が減る一方でした。

 

この時に思ったことは、監査法人時代に、もっと倹約すればよかった、散財しなければよかった、ということです。

 

会計士の独立も、一種の開業ですから、金融機関から開業資金の融資を受けることは容易だと思いますが、私には、融資を受けるほどの度胸がありませんでした。

 

私のように器の小さい方は、監査法人に就職後、必ず倹約してください。

 

 

 

同業者に敵を作らない

 

私は、監査法人時代に、敵を作ったとは、自分の中では思っていませんが、私のことを快く思っていない先輩がいたかもしれないと思うことは、今は思うことがあり、若かったとはいえ、バカだったよなと反省しています。

 

簡単にいえば、監査法人時代の当時の私は、生意気だったこと、そして、ネガティブな発言をしていた、ことが、良くなかったと、反省しています。

 

独立して強く感じることは、会計士業界は、極めて狭い業界です。

 

人間というものは、感情的な存在であり、嫌いな人への対応というのは、ひどいものであって、会計士の世界も同じです。

 

独立当初、そして、独立後も、どこでどの同業者と最接近するのかは誰にもわかりません。

 

最接近した相手が、元同僚で、嫌われていたとすれば、独立後に、自分にとって、いい作用をもたらしてくるはずがありませんし、むしろ、足を引っ張られることも考えられます。

 

敵を作らない、そのためにも、謙虚であること、素直であること、ポジティブであることは、本当に大事です。

 

 

同業者の知人、友人を広く持つ

 

これは、独立当初に、非常勤の監査の仕事を得るために、役立つことがあるかもしれません。

 

私もそうでしたが、独立当初に、非常勤の監査はやりたいけれど、遺留されても辞めた在籍した監査法人に、非常勤の監査をさせてほしい、とお願いすることは、心理的に抵抗があるものです。

 

非常勤の監査の仕事は、昨今では、ネットの情報を得て、応募することができるかもしれませんが、全く知らない監査法人に、面接に行くよりは、知人、友人の紹介を得て、面接に行く方が、心理的も楽ですし、使ってもらえる可能性が高くなります。

 

本来、そんな目的で、会計士の知人、友人を増やすというのは、会計士である前に、人としてどうかと思いますが、信頼できる知人、友人を一人でも増やしておくことは、独立当初のみならず、長い人生においては、価値のあることだと、今では、強く感じています。

 

会計士の場合、監査法人に入れば、同期がいますし、先輩もいます。

 

実務補修所にいけば、他社の同期にも知り合えます。

 

さらに遡れば、専門学校にも、同期がいるでしょう。

 

どんなキャリアを選択するとしても、信頼できる会計士が多くて、損をすることはありませんので、是非、同業者と良好な人間関係をより広く構築してほしいです。