金平先生の日記 会計士の独立編

会計士、税理士の独立情報

税理士事務所のビジネスモデルの特徴

 

 

ビジネスモデルの種類

 

会計士であれば、中には、ご存知の方も多いかもしれませんが、一般的に、ある切り口で、ビジネスモデルは2つに大別できます。

 

ストック型とフロー型です。

 

詳しくは、このワードで検索すれば、より詳しく分かりやすい解説が沢山あると思うので、そちらを確認して頂ければと思いますが、簡単に説明します。

 

ストック型は、多くのお客さんから、薄く、継続的に収入を得るモデル、です。

 

フロー型は、非継続型の収入を得るモデル、です。

 

どちらもそれぞれ長所、短所があり、どちらがいいのかについても、好みや、適性があると思うので、一概に、どちらがいいとか、悪いとかはいません。

 

 

税理士事務所の税務業務は、基本的には、ストック型

 

法人や個人事業に対して、会計、決算、申告といった業務による収入は、ストック型と言えるでしょう。

 

多くの税理士事務所は、顧問料といった形で、毎月、数万以上の売上を多くのクライアントに請求し得ています。

 

例外的に、特に、相続税の申告や、対応している事務所によっては、M&A、また、事業計画書の作成支援といったコンサルティング業務や、事業再生関連業務は、フロー型と言えるでしょう。

 

 

今までの税理士事務所の環境等が継続すれば、経営は簡単な部類

 

税理士業務は、高すぎないが、安すぎない顧問料を毎月のように、複数のクライアントから頂戴できるストック型のビジネスとして、ある程度の数のクライアントがいれば、経営自体は、どちらかというと簡単な部類に属すると思います。

 

こんな時代であり、今後の時代を考えると、時代の変化によってこのような環境、状況は、変化し、経営が難しくなることも想定されていますが、現時点においては、経営自体は、それほど難しくありません。

 

経営が難しくないビジネスだからやった方がいい、とは安易には言えませんが、失敗するリスクは低く、初期投資も少ないことから、失敗したときのリスクも低いと思います。

 

以前は、税理士事務所は、今よりももっと儲かったという昔ばなしはよく聞きますが、昔と比較しても意味がありませんし、逆に、昔にはなかった環境が、今だからこそある業界にもなってきており、視点が違えば、魅力的になっているともとらえることができます。

 

税理士事務所の今後の中長期的な環境について、絶対問題ないという保証はできませんし、私自身、この業界に対する懸念を持ちながら、事務所経営を続けています。

 

そんな環境、状況の税理士事務所業界ですが、勝手な個人的な予測としては、あと5年くらいは、まだまだ今の状態が継続するのではないかと思います。

 

難しくない業界にチャレンジできる機会があるのに、チャレンジする検討もしないのは、もったいないと思います。