会計士としてのスキルが税理士業務で活きたこと
実際にあったこと
随分前で、独立から数年後くらいに、当時、ちょっとした知人だった方から、次期から税務代理を私に依頼できないか、というご相談がありました。
私の場合、新規の依頼があった場合には、報酬の見積もりも必要ですし、概要を把握するために、少なくても、直近3期間程度の決算書、申告書をお預りして、検討します。
多くの場合は、概要把握のためですが、稀に、変な違和感を感じることがあります。
その方の場合も、違和感を感じました。
私が感じたことは、全体のキャッシュフローの流れがおかしいことでした。
そして、たどり着いた私の結論は単純で、この会社は、脱税をしている可能性が高い、ということでした。
特に、詳細な分析をしたわけではありませんが、3期間の決算を眺めていれば、簡単にわかるものでした。
逆にいえば、今の税理士は、それに気が付かないんだなと思いました。
そのような疑いを持った以上、関与することはできませんので、後日、お会いした時に、その旨を伝えた上で、守秘義務があるので、誰にも言わないことを伝えた上で、やっているか確認したところ、曖昧な返事だったので、おそらくやっていたのだと思います。
まとめ
会計士は、監査を通じて、比較や、トップダウンでの分析をする癖というべきか、スキルが当然のように養われていますが、このような形で活きるとは、監査法人時代に思いもしませんでした。
そのようなスキルは、脱税発見にも役立つということです。
逆にいえば、国税にも、そのようなスキルがないということでしょうか。
こういう脱税は許せませんので、依頼があれば、国税にも、先生として教壇にたってみるのもいいかもしれませんが、そんな依頼はないでしょう(笑)
万が一あったとしても、もちろん、有料です(笑)
私が調査官をすれば、結構、それなりにいい成果を残せる気がします(笑)