大手監査法人を辞めて税理士事務所に転職したときの感想
監査法人を辞めた理由
私の場合、単純で、監査業務に魅力を感じなくなったこと、監査法人での自分の将来をイメージできなくなったこと、体調がよくなかったことが、監査法人の大きな理由だったと思います。
体調がよくなかったのは、自己管理が甘かった部分もあると思いますが、その他の理由、つまり、監査業務に魅力を感じなくなったことや、自分のキャリアの将来をイメージできなかったことから、将来に不安を感じ、悩んだ結果だったとも考えられます。
収入を得て生活していくことが一番大事ではありますが、体調を崩しては何もできませんので、既に、不安や悩みから、体調がよくない場合は、気を付けて頂きたいですし、私のように、そこまで深く悩んでほしくないです。
人生、選択肢は色々あります。
監査業界も、日々変化しており、今は、監査業務を全くやっていないので、私が辞めた当時の監査業務そのものも、監査法人の環境や雰囲気も、随分変わっていると思いますが、厳格化される一方の監査業界は、当時の時点で、耐えられなかった私にとっては、今は、さらに耐え難い状況だと想像します。
私の場合、早めに辞めてよかったです。
監査業務に魅力を感じなかった理由
これは、おそらく皆さんも抱かれている感想だと思いますが、
・同じことを繰り返すことが嫌だった
・クライアントからあまり喜ばれる仕事ではない
・マニュアルに縛られるのが嫌だった
です。
若かった当時の私は、こんなことをするために会計士になったのではない、もっと人の役に立つ仕事をしたい、というピュアな理由から、監査法人を辞めることを決意しました。
転職した税理士事務所
監査法人を辞めた私は、縁あって、ある税理士事務所に転職することができました。
私が転職した事務所は、先生を含めて、10人前後の事務所で、私の地域では、中規模なその辺の税理士事務所といった感じでした。
業務内容としては、ほぼ100%、税務業務で、クライアントは、ほぼ中小企業や個人事業、大企業はいなかったと思います。
具体的には、いわゆる、記帳代行から、税務的な監査業務、決算、申告、季節的には、年末調整や、法定調書の作成、スポット的に、相続税の申告、といった感じでした。
転職した感想
正直なところ、私の場合、当時は、少し後悔をしました。(今は、後悔していません。)
その理由は、
・大手企業の看板がなくなったから
・具体的にやることは違うが、結局、日々、同じことを繰り返しやるのは、監査も税務も同じだから
・監査よりも税務の方が細かくて事務的に面倒と感じたから
・クライアントから喜ばれることはそれほど多くなかったから
です。
具体的なことは、改めて書くかもしれませんが、ここで触れておきたいのは、大手監査法人の看板がなくなったことへの喪失感は、意外と大きかったです。
監査法人のクライアントから内心どのように思われているのかは別として、監査法人では、大企業の社員であるエリート従業員の皆さんからは、先生扱いされますが、税理士事務所に転職してしまえば、他の職員同様、小さな事務所に働いているいちスタッフとして扱われます。
その扱い方の差を感じた時、監査法人の看板のすごさと、自分という個人の小ささを感じ、大きなものを失ったのかもしれないと後悔したことが懐かしいです。